関西でセミナーに参加した帰りの空港ロビー、花巻行きの搭乗案内を待ちながら、何気なくテレビをみていました。NHKのDoki!Doki!ワールドTVの番組宣伝で、パックン(パトリック・ハーランさん)が子育てのポイントについて話していました。
パックン流のポイントは、親が一方的に教えるのでなく、子どもが自ら考えるような子育て。
例えば、子どもと一緒に空を見たら、ヘリコプターが飛んでいるとしたら
父 「あれは何だろうね?」
子 「ヘリコプター!」
父 「どこにいくのかな〜?」
子(自信満々に)「スーパーマーケット!」
父 「急いでスパーマーケットにいくんだ。いったい何を買いに行くんだろう?」
子 「ナス!!」
父 「ナスか〜!」
素敵な会話ですね。きっとこの続きも生き生きとしたやりとりが続くのだろうと想像できます。
具体的にどこが素敵かと言うと
・Yes/Noで答えられる閉じた質問ではなく、5W1Hで問う、開かれた質問をしている
・自我状態の機能で、親、成人、子どものエネルギーをバランス良く、しかも効果的に使っている
具体的に父親の自我状態の移り変わりを分析するとこんな感じになります。(画面のパックンの声、表情、身振りなどから推察しました。)
父 「あれは何だろうね?」
成人の自我状態でwhatの質問
子 「ヘリコプター!」
父 「どこにいくのかな〜?」
成人の自我状態からwhereの質問
子(自信満々に)「スーパーマーケット!」
想像力半端ない!すごいな〜!という子どもの自我状態
父 「急いでスパーマーケットにいくとしたら、いったい何を買いに行くんだろう?」
成人の自我状態でwhatの質問
子 「ナス!!」
たいしたものだと養育的な親の自我状態で感心
父 「ナスか〜!」
同じ場面で別の会話の例を挙げてみます
父「ヘリコプターだね。」
子「うん。」
父「ヘリコプターは何であんなに重いのに飛べるのかわかるか?」
子「わかんない。」
父「それはね、プロペラが%&#”%$…浮力といって&$!〜%…。」
子「…」
父「パパの話、聞いてる?」
子「…」
もう皆さんもお分かりの通り、質問はYes/Noで答えられる閉ざされた質問。この場合、会話の主導権は父が終始握り、子どもは受け身で対応しています。父親の自我状態は「教えてあげる」親の自我状態全開です。そうなると、子どもとしては、自由な子どもの自我状態が発揮できず、相手に合わせる従順な子どもの自我状態のエネルギーで対応する事になります。
色々な知恵を授けたいという親心はとってもよくわかります。与えたいという気持ちプラス自由に考える余白を作ってあげる余裕と遊びごころを持てたら素敵ですね。子育てに限らず、自分の自我状態のエネルギーの特徴を知ることは、快適な人間関係を作る一助になると思います。
流れていく会話の中で、自分の自我状態に気づくには、慣れやコツのようなものは必要かもしれません。今ここでの自我状態に気づくのは難しくても、自分のやりとりを後から振る返ってみたり、あの人はコミュニケーションが上手だなと思う人をモデルにして、観察、分析してみるのも学びになりますよ。
大林 田園子
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