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「こころを耕す」をテーマに綴るブログ
作成日:2022/01/07
ストロークをチャージしてこころの免疫力アップ!

皆さんは免疫力を上げるために何か気を付けていることはありますか?

「睡眠」
「バランスのとれた食事」
「適度な運動」
「体温調整」
などなど。

多くの方法が思い浮かびますね。

是非加えていただきたい項目があります。
「心の栄養補給」です。

こころの栄養補給がなぜ大切なのか?
交流分析のストローク理論を用いて、
心の栄養チャージについてお伝えします。

1.心の栄養素ストロークとは?
2.他者との関係性を左右するストローク
3.ストロークが不足すると?
4.ストロークをセルフでチャージする


【心の栄養素ストロークとは】

身体の栄養を取り入れる源が「食物」だとしたら、
こころの栄養を取り入れる源が「ストローク」です。

ストロークは「′人の存在‘’を認めてするすべての行為」
(日本交流分析協会 現代の交流分析 基礎より)
と表現されています。

例えば、挨拶、微笑み、言葉かけ、寄り添い,接触…
他者&自分に対して発するあらゆる刺激を含んでいます。

もう少し具体的に見てみましょう。
ストロークは身体的ストロークと精神的ストロークの2つに
分かれます。受け手が心地よいと感じるものから不快に
感じるものも含まれます。

身体的ストロークの例

なでる
抱きしめる
手をつなぐ
おんぶする 
殴る
突き飛ばす
叩く
蹴る など

精神的ストロークの例

微笑む
挨拶する
話を聴く
ねぎらう
ほめる
アドバイスする
叱る
睨む
見下す
 
あなたが受けとって心地いと感じるとのはどのような
ストロークですか?
反対に不快に感じるストロークはどのようなものですか?

心地よいストロークをたくさん受けとると、気持ちに余裕が
できて、他者にも自分にも優しくなれます。

心が豊かになるようなストロークやりとりが増えると、自然に
家庭や職場での人間関係に良い影響がもたらされます。


【他者との関係性を左右するストローク】

ストロークのやり取りには発信者と受信者が存在します。
発信者は肯定的な意味合いで発したストロークでも
受信側が否定的に受け取れば、葛藤や対立の引き金に
なるような事がよくあります。

例@
親 「部屋の電気つけっぱなし。消しといたよ。」
子 「後で消そうと思ってたのに。怒らないで。」
親 「ただ消しといたって言っただけでしょ。
   怒ってなんかないから。
   怒られたくないならちゃんと消しなさい!」

日常よくある家庭内での些細な会話ですが、
メッセージの出し方、
受け方ひとつひとつが関係性に
影響します。


例A
親 「お部屋の電気、ついてたから消しといたよ。」
子 「ありがとう。」

文字だけではお伝えしきれない点もありますが、
@とAでは後味が全く違いますね。

言語はもちろん、やりとりに付随する表情、口調、
姿勢や
態度など全ての刺激がストロークです。

よく、ハラスメントの行為者となった方が、
「言い方がキツイとか表情が怖いとか言われても、
自分ではそんなつもりはないんです。」
とおっしゃいます。
ご本人も周りも「性格だからしょうがない」と
あきらめるしか
ないのでしょうか?

いえいえ、あきらめるのはまだ早いです。
日常のやりとりの中で習慣化しているストロークの
出し方、
受け方のクセをちょっとだけ見直してみるだけでも
いいのです。

健康的な食事を意識すると体調がよくなるのと同じように、
日々やりとりしているストロークの質について考えることは、
人間関係の改善に役立ちますし、穏やかな心持で暮らす
うえでとても大切です。


【ストロークが不足するとどうなるのか?】

質とともに量も大切です。

空腹で動けなくなったり、イライラしたりするのと同じく、
ストロークの蓄えが少なくなると、イライラしたり、悩んだり
して、対人関係に悪い影響が生じることになります。

コロナ堝の影響で他者との交流の機会が失われる中、
ストローク不足の傾向に拍車がかかっていくでしょう。
そのような状態が長く続けば、健康を害する可能性も

出てきます。

おなかがすいて死にそうになったら、たとえ健康に良くない
食べ物でもそれしかなければ口にしてしまうのと同様に、
ストローク不足(ストローク飢餓)に陥ると、自分を
傷つける
ような刺激でもいいので、求めてしまいます

例えば、親が忙しくて自分をみてくれないと感じた子供が、
親を困らせるような事をして怒られるなどは典型的な
例です。

しかもより強い刺激を求めて繰り返すようになると、
抜け出す
ことが次第に難しくなってしまいます。

ストローク不足の状態が続くと、心の免疫力が低下して、

ストレスに対して過剰に反応したり、八つ当たりをしたりと
無意識に自分も他者も傷つけることになりかねません。

交流分析の創始者エリック・バーンは「人は何のために
生きるのか。それはストロークを得るためだ。」という言葉を
残しました。

自分がストローク不足状態であることに気づくことができて
心の栄養をチャージすることはとても大切です。


【ストロークを自分でチャージする】

ストローク不足に気づいたら、どうすればよいのでしょう。
他者から心地よいストロークをもらうのを待ちますか?
まずは自分にストロークを与えることをお勧めします。

いわゆる自分にご褒美の買い物でもいいですし、身体が
喜ぶことをしてみたり、するのもいいですね。時間やお金を
かけなくても、今ここでできる事もあります。自分の頑張りを
ねぎらう言葉を
心の中で言ってあげるのです。

簡単と言いましたが、実践するには抵抗がある方も
いらっしゃるかもしれませんね。
試しに今、浮かんだ言葉をご自分にかけてみてください。
誰も聞いていないので大丈夫です(笑)

例えば
「私、よくがんばってるな〜。」
「お疲れ自分!」 

それができるようになったら、少し勇気を出して、口にだして
みましょう。独り言でもOK。
聞いてくれる相手がいればなおのことGoodです。
ひと相手が
恥ずかしかったら、ワンちゃんネコちゃんなど
動物達に受止めて
もらうのもありですね。

「今週はハードだったけど、乗り切ったな〜。」
「今日はすごく疲れたね。お疲れ様〜。」

感情と言葉が一致すると、それは心の栄養素として
チャージ
されるはず。さらに息をふーっと吐いてみたり、
疲労がたまっている部分をさすったりして身体感覚も
合わさると、効果が上がります。

意地とか恥は抜きにして、素直に自分の弱さや辛さに
寄り添って
あげるのってゴールデンストロークだと思います。


今回は質と量をテーマに心の栄養素ストロークについて
お伝えしました。お読みいただきありがとうございました。

2年半もブログをさぼっていたので、恥ずかしいのですが、
恥や見栄は気にせずに、今の私が自分にかけるストローク。
「長い間更新していなかったブログ、再スタートしたね。
いいぞ、この調子!」

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