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犬の欲求というと、あなたは何が思いつきますか?
人と犬、お互いが幸せに生きるために避けては通れない犬の欲求について考えます。
まずは、どのような欲求があるのかを知ることが大事ですね。
一般的にいわれる犬の欲求に、いくつかの要素もプラスして、図にしてみました。
【生理的欲求】
生きていく上で欠かせないのは、一番下の生理的欲求ですね。欲求が満たされないと、犬にとっては死活問題。飼い主の責任は重大です。
ペットの犬の場合,生殖は人間がコントロールすることになるので、他の要素とは意味合いがちがいますが、子孫を残すための生き残りの欲求としてこのカテゴリーにいれました。
【安心・安全であることの欲求】
これも、犬の心身の健康を維持していくためには、大切な要素です。人間と犬では安心・安全の捉え方が異なるので、飼い主が「このくらいは大丈夫だろう」と思っていることが、犬にとってはとてもストレスになる場合もあります。犬目線の安心・安全にどれだけ近づけるかがカギですね。
【行動欲求】
このあたりになると、生死や健康には直結はしないように見えますが、欲求不満は心身のバランスを崩す引き金になることもあります。より良い人犬関係を作るためには必須項目でしょう。ただし、本能スイッチがONに入った状態が続いてしまわないようにメリハリのある対応が必要です。
【社会的欲求】
24時間365日、家族の一員として生きる伴侶犬にとっては大切な要素。そのコに合った形でこころを育んであげるのは、飼い主さんだからこそできることではないでしょうか。社会的欲求は、伴侶犬との絆を深めるための、無限の可能性をもっている要素だと思います。
【欲求は行動の原動力】
欲求は行動の原動力。犬達は日々の生活の中で、欲を満たすための努力を惜しみません。一番重要なのは、飼い主が犬の欲求をどこまで満たして、どこから先は応じないのかの線引きを、犬にわかるように具体的に伝える事です。
飼い主さんの基準があいまいな場合、犬は「どうしたらイイの???」と混乱します。飼い主にとって問題となる行動は、基準のあいまいさが引き起こすことがよくあります。
犬と共生するためには、社会のルール、家庭のルール、自分と愛犬の間のルール、など飼い主さんが教えてあげないと犬にはわからないことだらけ。私がお世話になっているトレーナーさんは「犬ができないのじゃなくて、飼い主がわかるように伝えてないからですよ。」とおっしゃいます。本当にそうだなと日々実感します。
あいまいなルールで混乱するのは犬だけではありません。飼い主さんも、混乱する犬を前にして、葛藤したり、悩んだりしますよね。悩みの種は幸せの種でもあります。解決のための努力は、きっと人間としての成長にもつながるはずです。
waglogでは、犬の欲求に向き合うことをテーマのひとつとしてお伝えしていきます。
次回のテーマは
犬の生理的欲求に向き合う 〜避妊手術 Yes or No?〜
いっしょに考えましょう。